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VA/VEを実現したい
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高精度パイプフレームにおけるフレーム設計のポイント④(内部スペース確保)
六角形のフレームは、構造上歪みが発生しやすく、特に高精度が要求される場合はトラブルが起こりやすくなります。通常は内部に筋交いを交差する形で入れることにより強度確保を行いますが、内部にスペースが必要な場合は筋交いを追加することができません。
六角形の高精度フレームに対し、小規模の筋交い構造を複数設けることで、内部にスペースを保ったまま剛性のアップが可能になります。板金フレームの場合は部品点数の増加がコストに大きく反映されることになりますが、パイプフレームの場合はパイプの切断のみで筋交い部品を作ることができ、コストを抑えたままフレームの高剛性化を行うことが可能になります。
六角形のパイプフレームは形状として歪みやすいため、補強材をどのように配置するかがポイントとなります。一般的な配置は中央での交差形状ですが、内部にスペースが必要な場合は上図のように中央に空間を設けた構造とすることで解決できます。このような場合はパイプレーザー加工を加工法として指定することで、通常加工コストが極めて高くなる複雑形状の加工もコストダウンが可能になります。