設計技術者のVA/VE実現に貢献!!パイプフレーム・構造体加工技術ハンドブック
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パイプ溶接部における品質向上のポイント②(振動対策)

パイプフレームにおいて冷却ファンが取り付けられている箇所など、振動部がパイプフレーム内に存在する場合、ボルトによる締結は振動による緩みがあり得るため採用が困難です。その場合は溶接を採用しますが、溶接箇所が経年により劣化し、割れや破断等トラブルにつながるケースがあります。

振動部が存在するパイプフレーム等では切り掛けを活用し、パイプ同士を接合した上で、ボルトによる締結を行います。万一、振動によるボルトの緩みが起こった場合であっても、物理的にフレームが外れない構造とすることで、溶接レスであってもトラブルを防止することが可能になります。

一般に振動部がパイプフレーム内に存在する場合、ボルトは緩む可能性があるためボルト単独による締結は採用できません。溶接を行う場合でも、経年劣化により溶接部が振動でひびや破断を発生することがあります。その場合、パイプの切り掛け構造を活用することで、万一のトラブル時も物理的にパイプが簡単に外れない構造なのでトラブルを防止できます。

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